みそは、一度に大量に食べることはないので、料理に使ったときの塩分の量は多くなりません。みそ汁お椀1杯では約1.4グラムで、一品料理の食塩量としては、少ないほうです。1回の食事に1杯なら、理想とされる一日10グラム以内の摂取量が、みそ汁のためにオーバーしてしまう心配はありません。食塩の性質を活用して発酵熟成させたみそ中の物質には、たくさんの効用があります。そんなみそ汁を塩分のために敬遠するのは、もったいないことです。
決して多くはないみそ汁の塩分ですが、それでも気になる場合には、具を工夫することで、問題は解消されます。とくにカリウムを多く含んだほうれんそう、しゅんぎく、いも類などが塩分の体内吸収を防いでくれます。また食物繊維の多いわかめ、ごぼう、こんにゃくなども、同じように塩分を体外に排出する働きがあります。好き嫌いで選びがちな具ですが、カリウムや食物繊維の多い具だくさんにすれば、みそ汁が栄養・機能的にいっそうすぐれたものになるのです。何種類かの具を上手にとり合わせたみそ汁がおすすめです。